『女装と日本人』(三橋順子著)を読む

前のブログで、女性装に触れましたが、そうなるとこの本について触れないわけにはいかないですね。 著者の三橋順子さんとは、一、二度、京都でお会いしたことがあります。 もう十年ほど前のことになるかと思います。京都にある国際日本文化研究センターの井上章一さんが主宰する、関西性欲研究会に招かれまして『男色大鑑』について話をしたこと…

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異性装と男装の女主人

 太田記念美術館の「江戸の女装と男装」を見て参りました。なかなか魅惑的で面白かった。とくに、吉原の「俄」(にわか、八月に行われた祭りのこと。素人芸、つまり俄か芸なので、こう呼ばれた)の伊達姿が実に格好よく美しいものです。上のガイドブックの表紙を見てもそれはよく伝わりますね。ただ、これは写真等ではなく、実物の浮世絵を見るとより鮮明…

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わたしたちは韓国を知らない

(韓国の南海。特別な観光地ということではないので、日本人はほとんど行ったことがないだろう。しかし、こうした美しい景色が、韓国には点在している。染谷撮影)  韓国(朝鮮)の文学、特に物語・小説、それから詩としては時調(シジョ。日本の和歌より少し長い)を本格的に読み始めて20年になります。  この間、韓国に何度も行って来まし…

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