やはり世界に目を向けなくては・・・

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過日、国際新版画協会(I.S.A.)の理事会というものがあり、浜松町の貿易センタービルに理事の面々が集まりました。私も川瀬巴水と勤め先の茨城キリスト教大学との縁で、恥ずかしい話ですが、理事のはしくれに加えてもらっているので、出席させていただきました。

今後の協会の展開を中心に様々な話に花が咲き、それを拝聴させていただいて居りましたが、私の方からも一つご報告をさせていただきました。それは、今年の八月、同じく浜松町でEU・ジャパンフェスト日本委員会(欧州と日本の文化交流を促進するNGO、日本の名だたる企業が参加している)の集まりがあり、そこへ新版画協会の一員として私も参加したので、その話をさせていただきました。

その折の話ですが、来年、キプロスで芸術祭があるとのこと、そのキプロスの関係者も日本にいらしていて、その方から是非いらしてくださいと誘われました。私一人で行くのもどうかと思って、学生でも連れて行ったら面白いかと思ったのですが、キプロスは地中海の東端、すぐ北と東はトルコ、シリア、南はイスラエル、不安定要素を抱える現情勢を考えると、ちょっとどうかなと危ぶんでいることを理事の皆さんの前で話したところ、ですね・・・。

新版画協会の顧問でいらっしゃる小林忠先生(国際浮世絵学会の会長でもある)がすかさず、染谷さん、それはちょっと慎重になった方がいいよ、と言い出されて、ご自身がギリシャからキプロスに渡られた折のお話をされました。キプロスに浮世絵コレクターが居るとのことで、政情不安の中を押して訪ねて行かれたらしいのですが、予想通り大変だったという話でした。その話自体、極めて面白いものでしたが、私が驚いたのは天下のコバチュー先生が、キプロスまで乗り込んで居られるという、その事実でした。

もちろん、浮世絵は世界の隅々まで人気が広がっていますから、キプロスにコレクターが居てもおかしくはないですが、それを見に浮世絵学会の会長が先頭切って乗り込んでゆくというのは、いやはや凄いとしか言えません。たとえば、トルコとシリアの国境近くに西鶴本や浮世草子があるけど、見に行く?と言われたら、普通、行けないでしょう。

来年、私は学生を連れてフィンランドからロシアに行きます。ロシアと言ってもサンクトペテルブルグ(英語だとセントピーターズバーグ、こっちの方が何か格好イイですね)ですから、そんな心配はないのですが、ビザをどう取るか、サンクトの大学とどのように交流するかなど課題はまだまだ残っています。お目当てはもちろんエカチェリーナ2世の七珍万宝を所蔵するエルミタージュ美術館。これで世界四大美術館(あと故宮、ルーブル、メトロポリタン)を制覇できます。

小林先生からは元気と勇気をもらいました。





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