男色ってつらい?(男色講座、始まりました!)

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青山学院での授業(日本文学特講)で六回にわたっての男色講座、始まりました。

授業計画

1 序論 明るく、楽しく語るべし

2 男色とは何か

3 男色大鑑の世界

4 男色大鑑のコミカライズ(1) 

            その豊穣なる世界

5 男色大鑑のコミカライズ(2) 

            ゲストスピーカーを招いて

      漫画家:大竹直子さん、あんどうれいさん

6 男色文学・文化の未来

こんな具合で展開します。
ま、いきなり「男色」というと、学生も混乱するかと思いますので、できるだけ分かり易く、明るくをモットーにして、進めたいと考えております。今年はとくに。。。

というのは、先週こんなことがありました。

授業の最後に「来週から男色の話をします。それで、ちょっと心配なのは男子学生です。女子学生は大丈夫だと思うけど、こりゃあかんと思ったら耳ふさいでおいてください(笑)」と言いまして、その後、授業の帰りがけにも、私の前を通り過ぎ去ろうとした男子学生に、男色、大丈夫かいとちらっと話しかけたところ、

男子A「だんしょく、ですね。だいじょうぶですよ」
男子B「でも、あれって、つらいですよねぇ」

染谷「ええぇ! あ、そうなの、いやぁ、まあそうだよねぇ・・・」
(???というか、気まずーい雰囲気が流れる・・・)

染谷「(話の展開にピンときて)、それって断食のことじゃないの」
男子B「はい、そうですけど」
染谷「・・・!!!(大爆笑)」

つまり、

「男色(なんしょ)」→「男色(だんしょく)」→「断食(だんしょく」→「断食(だんじき)」

という連想経路が働いてしまったわけなんですねぇ。
いやはや、いきなりカミングアウトされたかと思ってビックリしました。

いずれにせよ、こりゃ、じっくり、丁寧に話をしないとアカンと思った次第です。

そこで、昨日の第一回は、女形の美、男役の麗、ということで、両性具有のうつくしさについて映像をまじえて話をしました。
とくにビョルン・アンドレセンの話では力が入ってしまいました。そう、『ベニスに死す』のタッジオ役で一世を風靡した少年です(現在はおじさんですが)。

「私は、彼より美しい存在を見たことがありません。もちろん男女を通してですが」と話をしたときに、最前列に座っていらした、漫画家のあんどうれいさんが目を輝かせて頷いて居られましたのが、とっても印象的でした。
(大竹直子さんといっしょに授業に参加しておられます)

ちなみに、学生はほとんどビョルン・アンドレセンを知らなかったようですね。

「あなたが一番美しいと思う人を一人あげて、その美しさについて説明しなさい(歴史上の人物でも良い)」

これ、試験問題に出してもいいかも知れませんね。
現代の学生は誰をあげてくるんでしょうか。すこぶる興味深いところですね。

ま、そんな話からスタートした講座ですが、6回しかありませんので、来週はいきなり本題で「男色とは何か」です。
本当はこれだけで6回必要なんですが、微に入り細に入り説明している時間はありませんので、いきなりズバッと行きます。

それで、そのズバッとの切り込み方をどうしようかと考えて居たところ、大竹さんがツイッターで、

日本史上の男色のハッテンバは1・寺院、2・戦場、3・船と書きながら、人間は生命の危険が迫ると性欲が増すと言われるのと史上の男色ハッテンバと関係あるような気がしてきた。腐女子は生命の危険が迫った時も腐妄想するのだろうか?と疑問に思うつゆのひぬま。

と書いておられまして、びっくりしました。そうなんです。次回の話は「死」と「男色」なんです。
「男色」と「死」は切り離して考えることは出来ないんです。

前にも、このブログで大竹さんの勘の良さについて書きましたが、この勘の鋭さは、神ってますね(笑)。
いやはや驚きました。

ということで、また次の授業のあとに、ここですこしご報告を書こうと思っています。

夏の露干ぬ間に恋の噺せむ 獄雨

なお、最初に掲出した浮世絵は弁天小僧菊之助です。明治のものですが、色が鮮やかで、最近買い求めました。














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