西鶴研究会(8/24)にて『男色大鑑』コミカライズのシンポジウムが開催されます

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西鶴研究会(8月24日[木]青山学院大学)にて『男色大鑑』のコミカライズについてのシンポジウムが開催されます。
今回は一般の方の聴講も歓迎いたします(ただし、会場の関係もあり、40名までです)。
ご関心のある方、ぜひご参加ください。

参加を希望される方は、以下のフォームから申し込みをしてください。


なお、40名を越えますと、自動的にフォームで申し込みが出来なくなりますので、申し訳ありませんが、ご了承ください。

以下は西鶴研究会の概要です。

・・・・・・・・・・・


日時:2017824日(木)午後2時~6
場所:青山学院大学総合研究ビルディング会議室

   正門を入ってすぐ右の高い建物です

  (何階の会議室等の詳しい場所は当日、1Fの入り口に

   掲示しておきますので、ご確認ください)

内容:研究発表、質疑応答、シンポジウム




シンポジウム、並びに全体の趣旨について


      西鶴研究会事務局長 染谷智幸


BL(ボーイズ・ラブ)と言えば、十数年ほど前までは、漫画好きの女性が密かに楽しむ世界だった。しかし、今では少し大きな書店に行けば、必ずと言って良いほど特設コーナーのある、一大エンターテインメント分野へと成長を遂げた。

そうした中、KADOKAWA/エンターブレインが、西鶴の『男色大鑑』をBL作品としてコミカライズし出版した。武士編、歌舞伎若衆編、無惨編の三冊である(末尾の写真参照)。『男色大鑑』全40話の内の半分、20話を気鋭のBL漫画家がコミカライズしたもので、出版直後から、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を中心に話題に上り、世上を大いに賑わした。

そこでこのシンポジウムでは、そのコミカライズを担当された漫画家のお二人をお招きして、西鶴や古典のコミカライズについて様々な視点から考えてみることにしたい。

なお、それに先だって、日頃大学の授業で、コミカライズの問題を学生と研鑽・検証しておられる佛教大の浜田泰彦氏に、授業での成果や問題点について、学生のみなさんと共に発表していただくことにした。

題材は西鶴ではないが、古典のエンタメ化という観点から、『男色大鑑』や西鶴のコミカライズと共通する問題が導き出されるはずで、視点を広げる意味でも重要と考え、ご発表をお願いした。


研究発表、並びに質疑応答

キャラクター・小野篁のコミカライズとその受容

「教養」の逆回路としての現代エンタメ


佛教大学 浜田泰彦(+自主ゼミ)


冥府を描く江口夏美のマンガ『鬼灯の冷徹』(二〇一一年~、講談社)には、様々な古典文学作品中のキャラクターが登場する。本作で登場する小野篁は難字を読み解いた伝説で知られ、「頭脳明晰」の性格が長い間付与されてきたが、それとの関連性の強い冥官説話が本作の起点となっている。ただし、多くの説話類が採用する閻魔王の補助役ではなく、本話は極めて合理的理由から秦広王の第一冥官に設定変更されている。

 一方で閻魔王冥官としての篁も現代小説では健在であり、加門七海『平安朝妖異譚くぐつ小町』(一九九九年・河出書房新社)および鈴木麻純『六道の使者―閻魔王宮第三冥官・小野篁』(二〇一一年・アルファポリス)の二作品を中心にとりあげ、「古典キャラクター」である小野篁の現在とそこに至るまでの経緯の一端を明らかにする。加えて、エンタメの世界における啓蒙的な古典の「教養」が古典作品にアプローチするための逆回路たり得ていることを指摘したい。

(※本発表は、浜田泰彦と佛教大学日本文学科学部生による共同発表である。)


シンポジウム

『男色大鑑』のコミカライズをめぐって  

                

《パネリスト》  大竹直子(漫画家)・松山花子/九州男児(漫画家)    

 畑中千晶(敬愛大学)・染谷智幸(茨城キリスト教大学、司会)


趣旨については先に述べたが、具体的な論点としては、


1)西鶴作品のコミカライズで留意されたところ、苦労されたところとは何か。

2)『男色大鑑』から自分が担当した短編を選んだ基準は何だったのか。

3)西鶴や古典をコミカライズする意義をどう感じているのか。

4)今後の古典とコミックの関係、未来について。


などを考えている。フロアーからも積極的なご意見を頂戴したい。

【シンポジウム発表者紹介】


大竹直子(おおたけ・なおこ)
歴史/時代/BL漫画家。1993年角川書店よりデビュー。主な作品に『写楽』『源平紅雪綺譚』『秘すれば花』『しのぶれど』『百々之助変化』(小池書院)、『白の無言』(竹書房)、『阿修羅の契』(小池書院)など。『男色大鑑歌舞伎若衆編』『男色大鑑無惨編』(KADOKAWA/エンターブレイン)に執筆している。ツイッターアカウントは★naokoohtake6969(★にアットマークを入れてください)


 松山花子/九州男児(まつやま・はなこ/きゅうしゅうだんじ)

四コマ/BL漫画家。1993年学研よりデビュー。主な作品に『やさしくしないで!』『わたしが会社へ行く理由』『課長の恋』などがある。『男色大鑑-武士編』『男色大鑑歌舞伎若衆編』『男色大鑑無惨編』(KADOKAWA/エンターブレイン)に執筆している。ツイッタ-アカウントは★kyusyu_danzi(★にアットマークを入れてください)


なお、最初の絵は、歌舞伎若衆(若女方)の上村吉弥(辰弥の兄)です。

(『難波の顔は伊勢の白粉』天理図書館『西鶴』より)





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