WEB若衆研4回目は国際色豊かでした!

西鶴2.png
(大竹直子画「西鶴」、〈鳥〉の文学で言えば、西鶴も西の鶴。東鶴という人が江戸時代には居たが、東亀は居ない、たぶん)

昨日のWEB若衆研、お疲れさまでした。
またしても午前様になってしまいましたね。でも楽しかったから良しとしましょ。

それにしても、昨日は国際色豊かでした。

ブラジルから、タイから、中国、韓国からと多くの国から直接つないでくださいました。
ブラジルは朝七時で、しかも真冬とのことでした。コロナで大変な時でもあるのに、ありがとうございました。

そのコロナ禍で様々な不便を強いられている私たちですが、逆に、オンラインで多くの国の方々と瞬時に繋がるという恩恵にも浴しているわけで、withコロナなどと言われている今後の一つの指標になるかも知れません。できないことは無理をせずに、できることに切り替える。この発想の転換が重要ですね。

さて、昨日の坂東さんの「〈鳥〉の文学ーその後」のお話、たいへん有益で楽しかったですね。

BLに鳥の描写がなぜ多いのか、から始まって漱石から現代歌謡曲に至るまで、様々な分野を渉猟されてのお話でしたので、講演時間の1時間があっという間に終わりました。

参加された皆様は様々な刺激を受けたと思いますが、ぜひそれぞれのブログ・ツイートでご開陳くださいませ。

私は、九州男児さんもツイートで触れておられたように、近代以降、様々な制約がある中で、この鳥や雪月花などに託して男同士の恋愛を表現したというところですね。そういう目で見てみると、様々な表象を身にまといながら、巧みに伝えたいものを伝えていく、文学の力とはそうしたところにあるんだと思います。

ちなみに、最初に大竹さんの絵を掲げました。西鶴は俳号ですが、西鶴の前には「鶴永」を使っていました。鶴よ永遠に、ですね。また、鶴字法度と言って鶴の字が使えなくなった時は西鵬を使いました。やっぱり鳥なんですね。芭蕉は、芭蕉の俳号より「桃青」を永く使いました。両方ともに植物です。近松は松で同じく植物ですが「巣林子」もありましたので、鳥の面影がちょっと入っています。これも面白いですねぇ。まぁ、三人の中で一番BL色が多いのは西鶴ですから、BLに〈鳥〉が多いというのはここにも当てはまると言えば、当てはまる(笑)。

今回、坂東さんは近代以降を中心にお話をされましたが、このように、古典や宗教などにも〈鳥〉をめぐる表現史は探れそうですね。

坂東さんにはぜひ、これらのお話を本にまとめて、誰もがいつでも読めて、鳥と文学について思いを馳せられるようにしてくださることを期待しております。
(染谷記)

この記事へのコメント

坂東実子
2020年08月29日 12:06
ありがとうございました。
インドネシアの方もいました。

チャットで教えてもらった嵐&米津玄師「カイト」を聴きました。まさに到達点という感じでした。

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