WEB若衆研、第5回もお蔭様にて無事終了いたしました
(昨日の発表に使ったパワーポイントの最初のページ。背景は朝鮮時代の本に書かれた落書き。キセルを持つ女性、妓生か。)
昨晩のWEB若衆研にご参加のみなさま、お疲れ様でした。
そして、夜遅くまでありがとうございました。
(WEBだと、終電を気にしないで話せますので、良いですねぇ)
歳をとって先が見えてきたせいか、さっこん話の内容が詰め込み式になってきてまして、分かりにくい部分も多々あったかと思いますが、拙夜話すこしでも楽しんでいただけたでしょうか。
メール等で反応をいただいてますが、それを見ると、皆様聞き上手になっていただいたんでしょう、楽しまれたご様子、何よりです。
WMさんから頂いたメールには、ここ数年韓流、華流時代劇にはまっていらして、それは元々好きな日本の時代劇が昨今つまらなくなったせいでもあるとのこと。特に韓流時代劇には庶民や女性の描写がたくましく描かれ、どんな悲劇の中でも笑いが盛り込まれ、それは下品なものも含むけれども、韓国庶民のパワーとリンクしつつ古い時代とつながっているようで、昔から朝鮮半島の庶民はたくましかったのだなと改めて確認できて良かった、とありました。
こうした的確で論理的な批評をもらうと嬉しいかぎりです。大学の授業ではほとんどもらえなくなりました。やはり若衆研に参加されている方は、自らのアンテナを張り巡らして、よく勉強されていますね。大学生の諸嬢・諸君、もっと勉強せなあかんよ。
それにしてもWMさんご指摘のように、日本の時代劇は「?」がつくことが多いですね。韓流・華流の方がはるかに面白い。
これには色々理由があるだろうけど、やはり日本の制作側に勇気が足りないと率直に思いますよ。NHKの大河が典型的だけど視聴率ばかりを気にしているのか、人気のある時代や人物に集中してますね。もっと冒険して欲しい。
たとえば、これだけ国際云々が騒がれているのだから、思い切って鄭成功とか、吉備真備とか最澄とか、大黒屋光太夫も。いや日本生まれにこだわる必要はないとすれば鑑真和上なんかも素敵ですね。
いや、史実が分からないとか、その時代は学説的に問題が多々あってとかもありましょうが、歴史劇=文学なんですから、それは想像力で乗り越える問題ですね。間違ったってかまわないのです。韓国の歴史劇は、新羅時代の王宮も、朝鮮時代の王宮も同じセットを使ってるし(笑)。要はその時代の本質に迫ろうという姿勢があるか無いかですね。
ただ、そういう英雄史観がそもそもダメなのかも知れません。一人の英雄が歴史を動かしたなんてことはないわけで、その英雄たる人物も時代の構造の中にいて、それに突き動かされていたわけだから。
とすれば、名もなき庶民の有象無象を取り上げるのが面白いかも知れません。昨日お話をしたオンニョみたいな女性(日本の中世にはいっぱいいたと思います)を取り上げて、彼女に触れて死んでいった男たちの末路を描くとか。。。思い切って『男色大鑑』を取り上げて、若衆+念者の5カップルをオムニバスで描き、武士の時代が終わってゆく江戸初中期の時代相を切り取るとか。鳥瞰的視点、洛中洛外図的視点と言いましょうか。。。
いずれにしても、勇気+想像力がポイントですね。
(染谷記)
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