あっちが「こてほん」なら、こっちは「コテデン」だ!  WEB若衆研第11回「初緑の夜会」はお祭りです‼(4╱24)

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(ついに出版された、畑中千晶著『これからの古典の伝え方』、表紙は、紗久楽さわさんの山脇笹之介[やまわきささのすけ]と伴葉右衛門[ばんのはえもん]、西鶴の『男色大鑑』巻三の二に登場する若衆と念者である。笹之介の手が握りしめたグーであるところ、取り乱してはいても刀の鞘に下緒[さげお]がきちんと巻いてあるところ、若衆の深い悲しみと日ごろの端正な心遣いが伝わってきて絶妙な筆致である)
*なお「こてほん」とは、話題となった本『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』(勝又基編、2019年9月、文学通信)の省略形。ハッシュタグ等に使われている。

さあ、いよいよ登場しました、畑中千晶さんの新本

『これからの古典の伝え方ー西鶴『男色大鑑』から考えるー』
(文学通信)

2017年11月から始まった、若衆研のエッセンスを現時点から集大成した本とも言えるでしょう。これを記念してWEB上ではありますが、お祭りを開催したいと思います。日程は以下の通りです。

日時:4月24日(土)午後8時より 
場所:ZOOMにて (申込みをされた方にID等を送付)
テーマ:『これからの古典の伝え方』で伝えたかったこと
内容:畑中千晶さんのトーク、他
申し込方法:このブログか若衆研公式サイトから
(4月7日[水]、午前10時から申し込みを受け付けます)

ということです。みなさま、ぜひお申込みを!

なお、過日、3月28日(日)の若衆研「花衣の夜会」は楽しいままに、終了いたしました。
ひさびさに大竹直子節がさく裂いたしまして、たいへんに盛り上がりました。
能と世阿弥、義満、そして稚児・若衆・喝食、いやはや大竹さんの知識は無尽蔵ですねぇ。

会は12時直前まで続きましたが、10時を越えてからの夜トークがこれまた大盛り上がりでした。
その中で『BL用語の基礎知識-スパダリから、きざみ海苔まで-』を出版したいなぁという声が上がりました。
どこかの出版社さん、どうですか。って、あはは、無理でしょうね。でも「売れるわよ~♪」(キューティハニーの「かわるわよ~♪」風に)

ちなみに、私は男色がテーマの狂言を取り上げまして、『老武者』『八尾』の2作品の話をいたしましたが、いずれこの2作品、大竹さんかもしくは何方かにマンガにしていただきたいと考えています。

『八尾』は地蔵菩薩と閻魔大王のラブラブワールドで、「えんもじ参る、地より」という地蔵からの恋文に閻さまがたじたじになる話です。九州男児さんがツイートしてましたが、閻魔受けですね(笑)

このマンガも、どこかの出版社さん、いかがでしょう。たとえば、漫画『芝蘭の園では閻魔が萌える』とか(笑)。

「芝蘭の園」は能狂言研究家・堂本正樹が『男色演劇史』の原題として考えていたものです。芝蘭は、霊芝(れいし)と蘭のことで、香のよい草花を意味します。転じて優れた者のたとえとなり、芝蘭の園は、そうした優れた者とともに居れば、自ずとそこに集う人々も高潔となる、ということです。堂本さんは自ずと袖に香が移るというように、もう少しセクシュアルに使って居られましたが。。。ちなみにその原題をやめて『男色云々』という直截的な題名にしたのは、かの三島由紀夫のアドバイスがあったからだそうです。

ということで、過日の会のご報告といたします。大竹直子さん、お疲れさま、そしてご参加くださった皆様、有難うございました。

染谷智幸(若衆文化研究会)





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