久々の若衆文化研究会、たのしく盛り上がりました

若衆人形1.jpg
(昨今買い求めた若衆人形。小さくてかわいい。会の当日、持っていけなかったので、ここでご紹介)

過日の、2月24日(土)、若衆の聖地・浅草で会を開きました。
「雪間の会」という名を付けましたが、前後の日は雨で、ホントそんな感じになりました。
どんな内容だったかは、以下の通りです。

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若衆文化研究会 雪間の会

・日時、場所、参加費など
開催日: 2024 年02 月24 日 土曜日 午後1時から5時まで
開催地:浅草文化観光センター4階 中会議室
主催:若衆文化研究会
参加費:500円(茶菓代、会議室代)

・コンテンツ
【第一部】
13:00ー14:00上映会「野村万作から萬斎、裕基へ」(ポーラ伝統文化振興財団 伝統文化記録映画)
【第二部】
14:00ー17:00若衆研の報告・交流会
お宝持ち寄り・展示・解説
※若衆およびBL関連のお宝をお持ちでしたらぜひお持ちください。
「学生たちと読む『男色大鑑』」(報告・畑中千晶)
「あまみや慈雨『契約ドムがはなしてくれない』紹介、その他諸々」(報告・坂東実子)
「最近私が考えること」(報告・泊瀬光延)
「浮世絵・大津絵と若衆」(報告・染谷智幸)
 などなど・・・・
(参加された皆様には近況報告やご自身がお持ちのお宝を紹介していただきました!)

*夕の宴を近接のカフェ・ムルソーで開きました。
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ま、とにかく、久々の面会でしたので、いろんな話題があって、楽しかったですね。

私にとって特に印象的だったのは、畑中さんから、お持ちの授業(駒澤大学)で、学生から提出された創作作品がすぐれていたことへのご報告でした。

実は、私も授業でレポート代わりに、漫画や水彩画などの創作でも良いという風にしたことがあります。その時とても驚きました。とにかく作品のレベルが高いのです。私の学生時代(50年近く前)では到底考えられないレベルだと思います。

これは世代間の違いだと思います。私が教員になってからすぐ(30数年ほど前)に学生と一緒にアニメ『銀河鉄道の夜』を見た時のことです。学生に質問を求めた時、ある学生から、登場人物の何々の服装の色が一瞬変わる場面があったが、それは何を意味しているのか、というものがありました。

私はこのアニメをその時何回も見てきていたのに全く気が付きませんでした。改めて、映像を確認すると一瞬ですが確かに変わっていました。

その時思ったのですが、文章については教師である私の方が敏感な感性を持っているかも知れないが、アニメ・漫画をはじめとするビジュアルな感覚については学生の方が上ではないかと。。。

文章力の上達と同時に、そうしたビジュアルな感覚を養うこと、これも人文科学の学問としては重要なことではないかと思います。

その後、気を付けて周囲の状況を見てきましたが、あまりそうした方向性には進んでいないようですね。おそらく、教員側の問題だと思いますが、今後、重要ですね。日本文学(とくに近世文学)を専攻する先生方も、ぜひ浮世絵を始めとする同時代の美術・芸術についての見識を深めるとともに、授業でも学生の美術・芸術への理解を深めるべく、工夫した授業を考えてもらいたいと思います。

そのためには、浮世絵などの過去の作品のみならず、現在の漫画・アニメ・映画などに果敢にチャレンジするとともに、そのチャレンジがきちんと学問的営為として評価されるシステム作りが重要だと思います。それがなければ、積極的にチャレンジする機運が生まれてこないと思います。

私も、もちろんチャレンジし続けます。

最初に掲示した若衆人形の後ろ姿です。これがまたカワイイのです(笑)
若衆人形2.jpg

染谷智幸(若衆文化研究会代表)












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