「多様性」の回復と、多様な「性」の回復

(ダニエル・ネトル、スザンヌ・ロメイン著、島村宣男訳『消えゆく言語たち―失われることば、失われる世界』新曜社、2001年) この『消えゆく言語たち』を初めて読んだ時の驚きは今でも忘れられません。 それは何と言っても、全世界にあると言われる6千、7千もの言語が急速に失われているという点にありましたが、私にとって更なる衝撃は、その多くの言語(言語多様性)を保持している社会が主に熱帯や亜熱…

続きを読む

『女装と日本人』(三橋順子著)を読む

前のブログで、女性装に触れましたが、そうなるとこの本について触れないわけにはいかないですね。 著者の三橋順子さんとは、一、二度、京都でお会いしたことがあります。 もう十年ほど前のことになるかと思います。京都にある国際日本文化研究センターの井上章一さんが主宰する、関西性欲研究会に招かれまして『男色大鑑』について話をしたことがあり、その席上でのことでした。 三橋さんは真摯かつ、…

続きを読む

異性装と男装の女主人

 太田記念美術館の「江戸の女装と男装」を見て参りました。なかなか魅惑的で面白かった。とくに、吉原の「俄」(にわか、八月に行われた祭りのこと。素人芸、つまり俄か芸なので、こう呼ばれた)の伊達姿が実に格好よく美しいものです。上のガイドブックの表紙を見てもそれはよく伝わりますね。ただ、これは写真等ではなく、実物の浮世絵を見るとより鮮明に、観る側に訴えかけてきます。  この俄の源流は、京都…

続きを読む

最近の記事

最近のコメント